仁徳陵などを世界遺産に

経済の再建なくして財政再建なし

登録へ高まる期待

 百舌鳥・古市古墳群は、それぞれ東西4キロ・南北4キロに広がる百舌鳥(堺市)、古市(藤井寺、羽曳野市)の両古墳群からなる。百舌鳥には国内最大規模の「仁徳天皇陵(大仙)古墳」(仁徳陵=全長486メートル)、古市には国内2位の規模の「応神天皇陵古墳」(全長425メートル)があり、両古墳群で計89基の古墳が現存している。
これまで、国や各自治体が調査研究を行い、古墳の保存整備を実施してきた。また、堺市を中心に有職者会議を立ち上げ、世界文化遺産の登録に向けた検討を進めてきた。世界遺産の推進に当たっては、両古墳群のうち、4世紀後半から5世紀後半に造られた古墳に絞ることになった。
仁徳陵を訪ねると、地元ボランティアが来訪者に古墳の規模や歴史などを説明していた。同市世界文化遺産推進室の勝真雅之次長は「世界遺産の登録をめざすようになり、平日でも興味を持って訪れる人が増えてきた」と語る。
近隣住民による“草の根活動”も続いている。06年3月からは年2回、地元の自治会などからなる「仁徳陵をまもり隊」が、仁徳陵の壕周辺の清掃活動を行う。
同隊の草野利夫事務局長は「毎回、300~500人が参加している。地元の高校生も積極的に手伝ってくれる」と語る。
仁徳陵の近くにある堺市博物館では、古墳の歴史や魅力を視覚的に伝えようと、百舌鳥古墳群を紹介するシアターが14年3月にオープン。展示を通して、古墳が造られた当時、墳丘の斜面に石が敷き詰められていたことや、平坦なところには、粘土を焼いて作られた埴輪が規則正しく並べられたことなどが分かる。
今月21日には、新作の映像ソフトも完成し、同博物館で公開している。仁徳陵は現在、宮内庁が陵墓として管理しているため、内部への立ち入りは禁止されている。今回の映像は、明治期に描かれた仁徳陵内部の石室の絵図などを基に、コンピュータグラフィックスで推定復元されている。

ユネスコが調査 21カ国参加の委員会が最終決定

 世界文化遺産は、貴重な文化財や自然などを人類共通の財産として保護・保存することを目的とする「世界遺産条約」に基づくもの。14年6月現在、日本を含め191カ国が同条約を批准している。
登録される分野は、文化的・歴史的な価値がある建築物などの「文化遺産」、独特の地形や景観などの価値が認められる「自然遺産」、両方の価値が含まれる「複合遺産」の三つ。登録総数は1007件。日本では、文化遺産が原爆ドーム、富士山、富岡製糸場など14件、自然遺産が知床、屋久島など4件だ。

国内推薦1件を7月ごろに決定

 世界文化遺産の登録には、各国ごとにまとめた暫定リストの中から、毎年原則各国1件に限り、ユネスコに推薦書を提出する。今年3月、文化庁に推薦書の素案を提出したのは「百舌鳥・古市古墳群」のほか、「北海道・北東北の縄文遺跡群」(北海道と青森、秋田、岩手の3県)、「金を中心とする佐渡鉱山の遺産群」(新潟県)、「宗像・沖ノ島と関連遺産群」(福岡県)の4件。今後、同庁内の審議会などで内容を協議し、7月ごろに国内推薦1件を決定。閣議了解を経て、ユネスコに推薦書が提出される。
提出された推薦書を基に、ユネスコの諮問機関による調査が行われる。その報告を受け、21カ国で構成される世界遺産委員会で審査され、登録の可否が最終的に決まる。
今年の世界遺産委員会では、日本から推薦された「明治日本の産業革命遺産 九州・山口と関連地域」が、翌16年の同委員会では「長崎の教会群とキリスト教関連遺産」が、それぞれ審議される見込み。

推進議員連盟が発足

公明党は、地方議会の議員が予算要望などを通じて、百舌鳥・古市古墳群の世界文化遺産登録を推進してきた。また、北側一雄副代表は、1997年から同古墳群の世界遺産登録をめざし、地域住民と一緒になって周辺の清掃活動を実施。ユネスコへ世界遺産登録を申請する際に必要となる国内の暫定リスト記載も推進した。今年3月30日には、超党派の国会議員が「[百舌鳥・古市古墳群]の世界文化遺産登録を推進する議員連盟」を設立。北側副代表は同議連の幹事長に就任した。同副代表は、同古墳群の文化的、歴史的価値に言及した上で、世界文化遺産登録に向け「しっかりと後押ししていきたい」と語る。

北側一雄Facebookページ
ニュース公明党
Kitagawa PRESS 北がわ一雄のメルマガ登録 メルマガバックナンバー 北側一雄後援会のご案内 大阪16区 区別マップ 北がわ一雄:待ち受け画面ダウンロード 携帯サイト北がわ一雄事務所 お問い合わせ・ご意見・ご感想
このページの先頭へ