北がわ一雄|KAZUO KITAGAWA

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ニッポンのキーマン KITAGAWA KAZUO

 北側一雄 国政報告会

6月に入り、各地で行われた国政報告会、街頭演説などでの北側一雄(公明党副代表)のあいさつ(要旨)は次の通り。

石川さんは灼熱のイラクで人道復興支援に奔走してきた人
本日はお忙しい中、参院選・大阪選挙区から立候補を予定している石川ひろたかさんの国政報告会にご参加いただき、本当にありがとうございます。

私は石川さんが公認された昨年12月から、石川さんとともに大阪府内を走り抜いてきました。これまで多くの方々に石川さんに会っていただき、話を聞いてもらいました。皆さん一様に「公明党は本当にいい候補者を選んだ」「ポスターを見ると若くて爽やかなイメージで、実際に話を聞いてみると、なかなか逞しいね。いい候補者だ」と言ってくださいます。

石川さんは、昨年11月まで、外務省に勤務され、外交官として活躍してきました。外交官というと、華やかな仕事と思われるかも知れませんが、彼はもっとも大変な地域である、中東地域をずっと担当してきました。 外務省の中でアラビア語が最も話せる男、として有名です。天皇陛下や歴代首相の通訳も担当してきました。そして何度も中東地域に足を運んできた。イラク戦争後のイラクにも赴任しました。イラクで1年半、日本の自衛隊の皆さんと一緒になって仕事をしてきた。学校や病院を修復する、水を補給するなど、こうした人道支援活動を国際社会の皆さんと一緒になって日本も参加して、その代表の一人として石川さんは仕事をしてきた。自衛隊の皆さんはアラビア語が話せません。だから現地の方々の要望を聞き、自衛隊との橋渡し役を務めてきたのが石川さんです。
昼間は気温が50度を超える灼熱の中で、治安が悪いので防弾チョッキをつけて、体を張ってイラクで頑張ってきた。イラクの方々からも本当に感謝された。そういう意味では、単なるさわやかな36歳ではない。そういう仕事をして実績をつくってきたのが石川さんです。
大阪選挙区の予定候補者を見ていただくと、石川さんがピカイチです。しかし、情勢はかつてない厳しい激戦が予想されます。新人であり知名度もありません。どうか皆さまのご支援で、石川さんの初陣を何としても勝利させていただきたいことを、心からお願い申し上げます。

鳩山さんがひど過ぎて、その裏返しで支持率が上昇しただけ
首相が菅さんに代わって急に支持率が上がった。鳩山さんが首相の時は、支持率は2割を切っていた。ところが、わずか一週間で、支持率は6割になった。「V字回復」と新聞は書いているが、あえて、その理由を挙げるなら二つある。

一つは「マスコミジャック」だ。6月に入って国会は空転した。
会期中なのに、社民党政権離脱、鳩山辞任、菅新政権誕生と、事実上、お休みだった。
その間、テレビも新聞も、そればかり報道し、まるで「マスコミジャック」という状況だった。

もう一つは「小沢隠し」。
菅政権は「非小沢」、「自分たち新しい政権は小沢さんを斬った」ということを前面に出している。
世論調査では、そのことが評価されていることが分かる。
しかし、本当は小沢さんを斬ったわけではない。
では、菅政権はこれから何をするのか、まだ全く何も見えていない。
鳩山さんがひど過ぎて、その裏返しで支持率が上がっているに過ぎない。

「8カ月間の鳩山失政を受け継ぐ政権」 では、菅政権は一体どんな政権なのか。 第一に、菅政権は「鳩山失政を継承する政権」である。
菅さんは新しい人ではない。
この8カ月間、期待を裏切った大失政の鳩山政権の副総理、財務大臣だった。
鳩山政権は、鳩山さん、小沢さん、菅さんの3人のトロイカ体制で政権を運営してきた。
「悪いのは鳩山さんと小沢さんであり、まったく新しくやっていきます」という話ではない。
連帯責任を負っている菅さんは、この8カ月間の数々の失政を、まずきちんと総括してもらわなければならない。
例えば「政治とカネ」問題だ。
ずいぶん前から鳩山さん、小沢さんの話、それ以外にも民主党議員の「政治とカネ」の問題がどんどん出てきた。この間、菅さんから「小沢さん、もっと説明責任を果たしなさい」「幹事長を辞めたらどうですか」という話が出たことは一度もなかった。菅さんは何も言わずに、口をふさいできた。
普天間基地の移設問題では、この8カ月間、驚くべき話だが、菅さんは発言を全くしてこなかった。これほど大問題になっているのに、口をつぐんできた。沖縄県民の期待を裏切り、心を踏みにじった。
副総理だった菅さんはこれにも責任があるはずだ。
宮崎県は今も、口蹄疫(こうていえき)問題で大変な状況になっている。
この問題は危機管理そのものだ。口蹄疫が4月の初めに発生した時点で、被害を最小限にするために政府をあげて対応しなければならない問題だった。
ところが、感染拡大を防止するための初動対応がきわめて杜撰で、5月のゴールデンウイーク明けになってあわてて動きだした。何をやっているんだという話だ。
私たち公明党は、どこの党よりも早く、4月中に現地に入って畜産農家等関係者から実情を聴取し、5月には「緊急特別措置法案」を立案し、各党に働きかけ、たった2日間の国会審議で特措法の成立をリードした。

こういう仕事は本来、政府与党がやるべきことだ。
鳩山政権は、政府のもっとも重要な役割である危機管理対応が全くできなかった。これに対して菅さんはどう反省しているのか。
このように菅政権は決して新しい真っ白な政権ではなく、鳩山政権の失政を受け継いでいる政権である。だから、こうした問題について、きちんと菅さんに説明してもらわなければならない。

「小沢隠し演出政権」
第二に、菅政権は、「小沢隠し演出政権」である。
菅さんが最初の会見で、「小沢さんにはしばらくの間、静かにしてもらったほうが、小沢さんにとっても民主党にとってもいい」と発言していた。しかし、「政治とカネ」の問題で本当にクリーンな民主党をつくるというのなら、トップになった菅さんは、小沢さんに対して「参考人でも証人でもいいから、きちんと国会で説明責任を果たしなさい」とリーダーシップを発揮して言うべきだ。でもそれができない。「しばらくの間、静かにしてもらったほうがいい」とはどういうことなのか。所詮、参院選が終わるまでは、小沢さんに静かにしてもらった方が、民主党の選挙対策としてはいいということ。
そういう意味で、菅政権は、小沢さんを本当に排除したわけではなく、単に小沢隠しを「演出」しているだけの政権である。

菅さんは公約違反の張本人、「国民だまし政権」 第三に、菅政権は「国民だまし政権」ということだ。
菅さんは鳩山政権の財務大臣。だから平成22年度予算は菅財務大臣の責任で編成された予算だ。昨年夏の衆院選で、民主党が公約したマニフェストは、ほとんど破られている。国民をだましてきた。こういう罪を積み重ねている張本人、責任者が財務大臣だった菅さんではないのか。
菅さんは去年夏の衆院選の時、こう発言していた。自公政権がつくった予算をちょっといじれば、すぐに20兆円ぐらい出てくると。ところが、あの事業仕分けで出てきたのは7千億円だった。その結果、44・3兆円もの借金をつくって予算を組んだ。44・3兆円の国債発行をした責任者は菅さんだ。
「子ども手当」も全額支給は無理のようだ。高速道路料金の無料化もどうなっているのか。暫定税率の話はどうなったのか。こうした公約違反の責任者は菅さんだ。まさに国民だましである。

「逃げ菅」は断固許さない 14日に衆院本会議、15日には参院本会議があった。
このあと、本来なら国会を延長し、衆・参の両院で、きちんと時間をとって予算委員会を開き、菅さんには、野党の質問に答える形で、鳩山政権の失政の総括と自分が何をやりたいのかを具体的に示すことが、当然のことながら必要だ。また、来る参院選での、国民の選択肢の重要な材料を提供するという意味でも不可欠である。
新しい総理、内閣になって、予算委員会の国会論戦もやらずに選挙に突っ込むなんて、憲政史上聞いたことがない。
しかし、菅さんは予算委員会をやろうとしない。国会を早く終わらせて、この勢いで早く選挙にもっていこうと。予算委員会をやってしまったら、ボロがいっぱい出てくる、というのが本音だ。選挙のことしか考えていない。とんでもない。だまされてはいけない。

野党の厳しい追及から敵前逃亡した「逃げ菅」政権であると言わざるを得ない。
「政治とカネ」の問題など、鳩山政権の数ある失政について、何の説明責任も果たさない菅民主政権に、参院選で国民の厳しい審判を突き付けてゆかねばならない。