特別寄稿「大和川とその歴史」

大和川クリーン作戦に1000人 石川ひろたかさんも参加

大和川とその歴史

大和川は、全国で100余ある一級河川の一つです。その流域は、奈良県から南大阪、堺地域です。流域とは、多くの支川を通じて水が大和川に流れ込む地域をいいます。大和地方の水を集めた川だから、「大和川」というのですね。

大和川は、歴史と文化を育んだ川です。古墳時代の飛鳥の都は、大和川の支川の沿川上に設けられました。例えば、佐保川を上ってゆくと平城京に行き着きま す。昔は、人や物資を運ぶのは主に川だったのですね。舟運が盛んであったのは、古墳の壁画からも分かります。遣隋使も大和川を下り、難波の港から中国に向 かったのでしょう。

大和川は天井川です。
大和川の水面の標高は18メートル、一方、上町台地の東側に広がる河内の地域はゼロメートル地帯です。「河内」という地名も、「河の内」と書きますよね。ですから、もし大和川の右岸が決壊したら、一気に水は河内平野に流れ込みます。

大和川は実をいうと人工河川なのです。
昔、大和川は、石川と合流し、柏原から北上して河内平野を流れ、淀川とつながっていたのです。当然ですが、水は高いところから低いところへ流れます。 大和川は暴れ川で、河内の地域は毎年、洪水で苦しんでいました。河内地域の人たちは江戸幕府に何度も直訴し、1704年、現在の大和川に付け替えられたのです。
それもたった8ヵ月の期間で付け替え工事がなされました。スーパーゼネコンもびっくりのスピードです。当時の権力の強さが想像されます。そして、付け替え後の大和川の管理をしていたのは、当時の堺奉行所です。
その記録が堺博物館に今も残っています。堺の人たちにとって、遠里小野町のように村が分断される地域も出るなどの苦痛もあったのですが、大和川が付け替えられることを当初歓迎していたのではないかと推測されます。おそらく水利や舟運に対する期待があったと思います。

大和川の洪水と亀の瀬の地すべり

昭和57年8月の豪雨で、大和川、西除川が氾濫したのはご記憶があると思います。
堺北部の浅香山、東浅香山地域や松原市が水浸しになりました。今は昔に比べ、床上浸水や床下浸水という言葉をあまり聞かなくなったのではないでしょうか。
河川整備や下水道整備が着実に実施されてきたおかげです。反面、住民の防災意識が弱まっていることを心配します。

亀の瀬をご存知でしょうか。日本有数の地すべり地帯です。生駒と金剛山地に挟まれた谷間、大和川が奈良県から大阪府に流れる県境に、亀の瀬はあります。過去、何度も地すべりを起こし、大きな被害をもたらしました。
地すべりが起こると大和川が堰き止められます。川の水が堰き止められると、奈良県側に洪水をもたらします。また川を堰き止めた土砂が決壊すると今度は大阪 府側の河内平野が水浸しになります。地すべりをくい止めるため、この半世紀、亀の瀬では地すべり防止対策工事が行われています。ほぼ完成に近づいています が、大阪や奈良の住民を守るために、地道にこうした防災工事がなされていることを多くの人は知りません。実は、私も5年前まで知りませんでした。
自然のままでは、人の命や地域は守れません。私たちの祖先も代々、堤防を築いては壊され、また築くという繰り返しで、地域を守ってきました。自然と調和さ せながらも、智恵と工夫を駆使し、様々な人的な整備を施すことによって私たちの生活は守られていることを知るべきと思います。

奈良県側には、多くのため池や遊水地があります。
学校のグランドにも雨水を貯める施設があります。
豪雨の際、大和川は一気に水面が高くなります。
奈良県側は早く雨水を大和川に流したいのですが、そうすると下流の大阪地域で氾濫の危険性が高まります。だから、奈良県側では、一時、雨水を貯留する施設を多く作っているのです。

清流大和川の復活へ

大和川の掃除をする北がわ一雄

大和川はほんとにきれいになってきました。水質の基準でBOD値がありますが、昨年は平均値3.7mg/L、過去最低の水質であった昭和45年は21.4mg/L。
私は子どもの頃、大和川で泳いで遊んだ記憶がありますが、元の清流に戻りつつあると思います。全国の川が、全体にきれいになっていますので、今でも水質ワースト3に入できたことが一番の要因です。

今、川の汚濁の一番の原因は生活排水です。食べ残しやクズはゴミ箱へ、食器やフライパンは汚れを拭き取ってから洗うなどのちょっとした事が大事なんですね。

大和川の浅香山浄水場近くに、大阪府下で初めて「水辺の楽校」が開校しました。子どもたちの自然環境教育の場となります。先日、皆さんに清掃して頂いた場所です。
「大和川は、汚いし、危ないから近寄ってはいけない」というのではなくて、子どもたちが、大和川に親しめる、きれいで安全な川にしていくのは、私たち世代の責任だと思います。
大和川を「鮎100万匹が遡上する川」に、是非したいものです。

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